頭痛診療の講演してきました


 

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2月20日木曜日の19時30分から、国立病院機構東京医療センター・地域医療カンファレンスで、私が頭痛診療の講演をしました。東京医療センターのドクターやコメデイカル、また近隣の開業医の皆様など、多くの方が聞きに来てくださいました。全員で50人以上でしょうか。椅子が足りなくて、補充していたようです。

また現在一緒に働かせていただいている同院神経内科スタッフの皆様や、同院で活躍している私の出身大学の同窓生も、忙しい中時間を割いて来てくれました。内容は、片頭痛・緊張型頭痛・薬物乱用頭痛など基本的なものから、最近学会等でトピックスとなっている変容型片頭痛など。また、日本神経学会・日本頭痛学会がオーガナイズしている、昨年刊行された“慢性頭痛ガイドライン2013”の内容も、ふんだんに取り入れました。

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その中でも、話のメインは“片頭痛”。診断方法やそのポイント、現在考えられている病態、急性期治療薬トリプタンの使用法、片頭痛予防療法の重要性をお伝えさせていただきました。特に、予防療法に関しては、実際の適応例や予防薬の選択の方法、そして実際の投与方法まで、ガイドラインおよび私の経験もふまえて、詳細に述べました。

また画像検査が重要なくも膜下出血と、椎骨脳底動脈解離の話もしました。特に、椎骨脳程度脈解離は比較的頻度が高く、この疾患を疑うポイントについても述べさせていただきました。

photo2約1時間の話でしたが、その後6名の先生から質問を受けました。そのうち2人は小児科医であり、小児の頭痛も大きなテーマであることを実感しました。一方で、質問の内容より、頭痛薬により誘発される“薬物乱用頭痛”に興味を持たれているドクターが多い印象をもちました。

全体を通して、非常に有意義な会でした。私自身もとても勉強になりました。

頭痛診療もそうですが、私の専門である神経内科学(脳神経疾患)はまだまだ専門医が少ない状況です。このため、この領域のよい医療を受けられている人はあまり多くありません。一方で、頭痛は多くの方が困っている、非常に大切な症状です。
このようなカンファレンス等を通して、少しでも頭痛診療が一般に浸透していき、よりよい治療が広まることを願っております。僕自身も、頭痛診療の発展に、今後も日々努力して参ります!

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